精子提供ドナーT.K.さまにインタビュー ~精子提供は人生を豊かにする一つの選択肢~

皆さん、こんにちは!Ton Bébé運営の鷲﨑です。

厳しい寒さが続いているので、皆さん体調には十分お気をつけくださいませ(^^) 

今回のTon Bébéブログでは、実際の精子提供ドナーでいらっしゃるT.K.様にお話を伺いました!

精子提供を始められたきっかけから、気をつけるべきポイント、ドニー様へのメッセージなどをお聞きしました。ぜひ温かい飲み物をお供にご覧ください!


【ドナー情報】

※ 2022/2/9時点


本日はインタビューを快くお受けいただきまして、誠にありがとうございます!早速ですが、精子提供を始められたきっかけについてお聞かせください。


メディアの特集で精子提供という活動を知ったことがきっかけでした。

法制度が未整備のため不妊に悩む方を救う手段が限定的であることや、年齢的な妊娠のリスクやタイムリミットが重なり、今まで頑張って続けていた不妊治療を諦めてしまう女性の心境が衝撃的でした。

私は幸いにも順調に子ども2人を授かったので、なおさら印象強かったです。

また、親戚に不妊に悩むご夫婦がいらっしゃったので、表面では見えない不妊の奥深さを身近で実感しました。

自分が不妊などに悩む方への選択肢の一つになり得るのなら、私自身にとっても貴重な経験になると思い登録しました。



精子提供を始める際に、抵抗感はありませんでしたか?


ありました。

やはり「命」の話なので、10年、20年先の自分と家族の人生やドニー様の人生のことを考えると、登録するまでにずいぶん自問自答しました。

しかし、不妊治療は高額であること、不妊治療できる医療機関が限定的であることなど、様々な理由により非常に高いハードルがあることを知りました。

そのため、今はこのような精子提供の活動は子どもを望む方の希望になりえると理解しています。



他にも精子提供のプラットフォームを作っているサイトがある中でTon Bébéを選んでくださった理由は何かございますか?


ドナーとしての想いをプロフィール上でしっかりと伝えられるからです。

他のサイトでは、文字数制限等があり、十分に自分の情報を伝えられないことがありました。

「命」が関わることなので、不十分な情報ではドニー様に不安を与えてしまいます。

しかし、Ton Bébéはしっかりと想いを伝えられるフォーマットを提供しているサイトでした。

ドニー様に安心を提供できる誠実なサイトだと感じ、登録させていただきました。



精子提供の中で何か気をつけていることはございますか?


ドニー様とのコミュニケーションを怠らないことです。

この活動において一番尊重すべきものはドニー様のご意向です。

ドニー様が何か言い出しにくくなるような雰囲気を作らないようにして、きちんとご要望を汲み取るようにしています。

コミュニケーションをしっかりとることにより、お互いを尊重して信頼できる関係が築けると思います。



これまでの提供で印象的だったことは何かありますか?


子供がどうしても欲しいという強い思いを語ってくださったドニー様に、心を打たれると同時に自分の責任の重さを認識したことです。

そのドニー様は初めは「一定期間ダメだったらもう子供は諦める」とのことでしたが、「もし今回がダメでもまた今後も継続して提供をお願いしたい」と気持ちの変化があったことを仰ってくださりました。

その時は、気持ちを新たにするとともに、逆に自分が救われた気持ちになりました。



精子提供を始める前の自分と比べて、価値観や考え方など、何か自分自身に変化はございましたか?


ありました。

恥ずかしい限りですが、精子提供を始める前はこのような活動は自分には関係ないと思っていました。

しかし、色々調べていくうちに特定の人だけの問題ではなく、LGBTQの方々の手助けにもなる活動であることを知りました。

精子提供という活動は、LGBTQの方々が社会的に認知され始めるきっかけとなり、さらに「生まれ方の多様性」も認められるようになるのではと思っています。

そして、そのことが世の中を良くしてくれる原動力となると確信しています。



ドニー様とドナー様はどのような関係であるべきだと思いますか?


お互いが尊重し得る関係を構築すべきだと思います。

不安な気持ちはドナーもドニー様も同じですから、しっかりとお話しできた方が良いと思います。

ただ、一番大事にすべきなのはドニー様のご意向だと思いますので、ドニー様の気持ちに寄り添うことを最優先に考えています。



今後の日本における不妊治療の問題についてのご意見や展望はどのようなものを期待されていますか?


正直、現行制度から大きく変わることはないと思っています。

医療機関や学会の見解は、多様性を認めるというよりは医療的な視点での見解ですから、劇的な変化はないのではないかと思います。

また、法律面においても権利義務の問題等から、法曹界も消極的な姿勢に大きな変化はないと思います。

ただ、議論はとても大事なので活発に進めるべきですし、公的医療制度の適用ハードルをさらに下げた不妊治療を速やかに認め、かつ幅広く社会や仕組みを受け入れる世の中を期待しています。

ただ、そのことによっていたずらに年月を重ねてしまうと妊娠可能性はどんどん低くなるという厳然たる事実があることも忘れてはいけないと思うので、TonBeBe様のようなサイトの価値は高くなると思います。



これから精子提供を受けるドニー様に一言お願いします!


ご不安なお気持ちは本当によく分かります。しかし、一歩踏み出さないと何も解決しないことも事実です。

Ton Bébé を通じたやりとりは、Twiiterなどの個人間取引より、はるかに安全です。まずはドナーと気軽に相談してみてはいかがでしょうか?

子どもがいる人生は大変なこともありますが、それ以上に人生を豊かにしてくれますし、親になるという経験が自分自身を成長させてくれるはずです。

「あの時に提供受けていれば子供がいたのかな…」と、後で後悔するようなことだけはしてほしくないと思っています。




T.K.様、インタビューにお答えいただきありがとうございました!

今後もTon Bébéでは精子提供に関する記事を定期的に投稿して参ります。

掲載をご希望の方はこちらのフォームよりお申し込みください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

またお会いしましょう!

Ton Bébéブログ

Ton BébéはSNS型の精子提供マッチングサービスです。 このブログでは精子提供で妊娠を考えている方や、精子ドナーのみなさまへ向けた情報を発信しています。